説明
オイツメル/原作:生島治郎。脚本:野上龍雄。音楽:鏑木剛。監督:舛田利雄。1967年直木賞受賞作の映画化。広域暴力団殱減に命を賭ける警察官(田宮二郎)対暴力団幹部(渡哲也)の激闘を描いたハードアクション。原作は暴力団掃討作戦に材を得た生島治郎の同名小説。日活と東映と大映スタッフが合流して配給は松竹というごった煮映画。寡黙な渡哲也のカッコ良さ。浜崎組壊滅のためならダーティなことも厭わない田宮二郎がスタイリッシュ。まさに両雄あい並ぶ、である。生島治郎さんの原作は、舛田監督が日活時代、水の江滝子さんのプロデュースで、小林旭さん主演でシナリオの準備を進めていたもの。石原裕次郎「夜霧よ今夜も有り難う」の野上龍雄が、かつてのプロットをシナリオにリライト。神奈川県警の元刑事が、過去を取り戻すための現在の戦いを続ける。やはり石原裕次郎のムードアクション「赤いハンカチ」を傑作にした舛田監督が、今回も日活アクションの聖地・港町横浜を舞台に、安心して見ていられるクオリティのアクションに仕上がっている。1972年2月23日~3月7日豊橋松竹、併映「可愛い悪女殺しの前にくちづけを」。1972年5月24日~30日松竹シネマ、併映「新網走番外地 吹雪の大脱走」。【サイズ:B2】【年代:1972年】