沖縄やくざ戦争

松方弘樹・千葉真一/渡瀬恒彦、矢吹二郎、進藤恵美、梅宮辰夫、室田日出男、曽根晴美、志賀勝、尾藤イサオ、中島葵、ひろみ摩耶、奈美恭子、南道郎、三上寛、織本順吉、

説明

オキナワヤクザセンソウ/脚本:高田宏治・神波史男。音楽:広瀬健次郎。技闘:上野隆三。監督:中島貞夫。松方弘樹・千葉真一W主演での沖縄やくざ物。沖縄舞台の東映作品では「日本女侠伝激闘ひめゆり岬」「網走番外地南国の対決」「博徒外人部隊」など本土返還前の東映作品が多く、今作品は第4次沖縄抗争をモデルに映画化されたが封切り公開時は未だに抗争が続いていた。さらに千葉真一が扮した国頭正剛は実在する旭流会会長・新城喜文であることをはじめ、そのほかの登場人物も誰をモデルにしたか明確に判ることから、沖縄では興行されなかった作品。中島演出はドキュメント風で演出し凄惨な戦いを描く。千葉が演じた国頭は1973年の映画『仁義なき戦い広島死闘篇』で演じた大友勝利と共に人気の高いキャラクターだが、千葉自身はヤクザで賞(京都市民映画祭の主演男優賞)をくれた」と語るエピソードが残る。自分一人が踊らされていたことを知った中里(松方弘樹)は、数名の若衆と共に警察の捜査網をかいくぐり、そのほこ先を大城(織本順吉)に向けた。ボディガードの見守るなかで、大城は日課の朝の散歩中、儀間二郎(尾藤イサオ)によって射殺。大城理事長亡きいま、大城派の影の実力者、翁長信康(成田三樹夫)理事は、那覇市の高級ホテルで関西広域暴力団旭会の海津組組長(梅宮辰夫)と会合をしていた。中里は最後の敵である翁長と海津の命を狙うべく海上で釣を楽しむ両名を襲う。殺伐だけで浪漫は見当たらない。スタッフ紹介はドラマの最後に出て「終」。1976年9月4日~14日豊橋東映、併映「德川女刑罰絵巻」。【サイズ:B2】【年代:1976年】