説明
ゼニガタヘイジトリモノヒカエ マダラヘビ/原作:野村胡堂。製作:永田雅一。脚本:伊藤大輔。音楽:米山正夫。監督:加戸敏。長谷川一夫主演の「銭形平次捕物控」シリーズ第11作で1957年のお正月映画として華やかな配役で公開。贋小判づくりで巨利を稼ぐ勘定奉行(荒木忍)や火盗改め・悪德商人や蘭方医者(山茶花究)などが徒党を組んで囚人達を監禁しながら働かせる悪業を平次が暴く。囚人にはまだら蛇の焼印を押して逃亡された時の目印にして手足が不自由になり声を潰して連続殺人。山本富士子や木暮実千代に美空ひばりが出演するがサスペンスはあまり感じない出来。犯人を平次に口パクで武家娘の山本富士子が教える場面には失笑。長谷川一夫は流しの新三と平次をこなし、いなせで格好良く銀幕映えする。美空ひばりが船頭小吉で捕らわれた父親を探す、木暮実千代が艶っぽい常磐津師匠で事件の謎を解くキーマンで平次に惚れる、八五郎には堺駿二、与力笹野新三郎には常連黒川弥太郎。クライマックスに木暮が撃たれて死にそうなになり、娘姿で捕物したひばりな筈が、男装した船頭姿になったひばりが漕ぐ船で木暮が平次に抱かれながらなので物語が続いているところなのにいつ着替えたのか突っ込みどころ。1957年1月3日~14日丸物会館、併映 アチャコ「一夜の百万長者」、9日~14日「母白雪」。1957年6月12日~18日丸物会館、併映市川雷蔵「二十九人の喧嘩状」。1957年8月31日~9月4日千歳劇場、併映「ここは静かなり」。【サイズ:時代映画裏表紙&スチール写真】【年代:1957年】