説明
ビルマノタテゴト1985/原作:竹山道雄。脚本:和田夏十、監督:市川崑。音楽:山本直純。市川崑監督が1956年日活版に続いてのリメイクでビルマへのロケで撮影。ビルマからタイへの移動中に終戦となった井上部隊(石坂浩二隊長)は、抵抗する部隊の説得に水島上等兵(中井貴一)を送るが戻らない。収容所に到着した部隊は、出入りのお婆さん(北林谷栄)に水島探しを依頼、ある日蒼いオームを肩に乗せた水島そっくりの僧侶に出会うが、彼は無数の白骨をみて霊を弔うためにこの地に止まる決心をした。収容所の柵越しに、兵士たちは合唱し、一緒に帰ろうと呼びかけるが、水島は黙ってうなだれ、「仰げば尊し」を弾奏し森の中へ去って行く。翌日、帰国の途につく井上のもとへ、オウムが届いた。オウムは「アア、ヤッパリ、ジブンハ、カエルワケニハ、イカナイ」と叫ぶのだった。日本へ一緒に戻ろうとの想いを断ち切り、ラストの水島から部隊にあてた手紙には「ビルマの土はあかい、岩もまたあかい」を託した。「埴生の宿」や竪琴の音が宗に迫る。133分。1985年7月20日公開、豊橋西武東宝。【サイズ:B2】【年代:1985年】1985年度キネマ旬報ベストテン第8位だが配収29億円大ヒットで1985年の第1位。