説明
ニッポンアンサツヒロク/製作:大川博 原作:鈴木正「暗殺秘録」。脚本:笠原和夫 殺陣:上野隆三 音楽:富田勲 監督:中島貞夫。任侠映画全盛期に製作された東映オールスターキャストでの幕末「桜田門外の変」から昭和11年「226事件」までの代表的な暗殺テロ事件のダークな歴史をオムニバスで描く。冒頭の「桜田門外の変」では若山富三郎の独壇場。次が大久保利通暗殺事件、大久保に扮するのは堀正夫。3番目大隈重信暗殺未遂事件で吉田輝雄が暗殺者で自刃。4番目明治34年東京市議会汚職で星亨議員暗殺事件、星亨に千葉敏郎、5番目安田財閥安田善治郎暗殺事件で菅原文太が右翼テロリスト。6番目大正14年ギロチン社古田大次郎による銀行員強盗殺人で死刑宣告、古田には高橋長英。片岡千恵蔵は第7話の昭和7年大蔵大臣井上準之助暗殺「血盟団事件」での日蓮宗井上日召役で出演して千葉真一分するテロリスト小沼正を導く役どころ、この第7話が最長ドラマで作品の中心となり100分を費やしている。小沼正の裁判場面から始まり裁判長には北龍二、父親に高橋昌也、祖母に三益愛子、小沼が務めるカステラ屋落合夫婦に小池朝雄と桜町弘子、藤純子が恋人役でカステラ屋の女中からカフェの女給へ堕ちていく女性を演じている、田中春男・西田良が従業員、南都雄二が金融業者で、勤務先のカステラ屋倒産に昭和初期の時代背景が映り社会矛盾に目覚めながら血盟団へ傾く背景が描かれる。田宮二郎が東映初出演で革命派の海軍将校に扮して千恵蔵の弟子。天津敏が千恵蔵高弟、高津住男が千葉の仲間、その他林真一郎・穂高稔らが出演している。千葉真一は小沼が悩み苦しみ葛藤から、怒りへ覚醒していく情念を、アクションスターという枠に収まらない印象深い演技をしていて京都市民映画祭で主演男優賞を受賞し笠原和夫も脚本賞を受賞。第8話が相沢事件が描かれ高倉健扮する陸軍中佐相沢三郎に扮する。健さんが「天誅」と叫び陸軍省の少将を斬殺。ラストは「226事件」。鶴田浩二や里見浩太郎・待田京介の青年将校によるクーデターから17名が7月に銃殺されるまでを描く。山下奉文に神田隆、小林重四郎が陸軍幹部、「天皇陛下万歳!」と叫びながら権力者に対する恨みを綴る。ラスト「現代 暗殺を超える思想とな何か?」のテロップが流れて「終」。オールスターでの序列意識して東映御大である千恵蔵をトップにした異色作。142分。ナレーション:芥川比呂志 1969年10月15日~28日豊橋東映、併映「不良番長どぶ鼠作戦」。1970年1月15日~20日松竹シネマ、併映「日本一の断絶男。【サイズ:B2】【年代:1969年】




