一命

市川海老蔵/役所広司、瑛太、満島ひかり、竹中直人、笹野髙史、平岳大、中村梅雀

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説明

イチメイ/原作 滝口康彦「異聞浪人記」。脚本 山岸きくみ。音楽 坂本龍一。殺陣 辻井啓伺。監督 三池崇史。1958年に作品が発表されて1962年小林正樹監督で製作された「切腹」のリメイクで嘗ての名作時代劇を三池崇史流で描く一篇。前作で仲代達矢の主人公に歌舞伎役者 市川海老蔵が扮して息子役に石浜朗の役を瑛太、若嫁に岩下志麻に対して満島ひかり。そして毛利藩家老に三国連太郎に対して役所広司を配して堂々と演出。むしろ三池監督は前作「十三人の刺客」より出来が良い。門前にて切腹の場所を拝借願いをして厄介を嫌う藩から金をせしめる事が流行していた時代、毛利藩の門前に市川海老蔵が切腹を申し出、そして過去を語り始めるところから物語が始まる。貧乏に耐えかねて新婚間もない瑛太が毛利藩門前にて金目当てに申し出て、家老の役所広司が「遠慮せずに心おきなく節婦資されよ」と切腹を認める、しかし瑛太の刀は竹光で時間を改めたいと申し出るが認められずに、やむなく竹光で切腹する羽目になる。結果無残な死に方で瑛太が亡くなり、新婚の妻も自害して父親の海老蔵が毛利藩に出向き「武士」とは如何に?を問う。以後は前作同様に海老蔵が毛利藩侍を相手に大立回り、一命を賭けて「武士」の面目を正す。ラストの殺陣はよく出来ている。2012年10月公開、時代劇初の3D上映で話題となる。【サイズB2】