説明
ウキョウノスケジュンサツキ/原作:南条範夫。音楽:小杉太一郎。殺陣:谷俊夫。監督:長谷川安人。幕府巡察使として不正を追及した為、幕閣老中酒井雅樂守(小沢栄太郎)と汚職で繋がった同僚達(原健策・加賀邦男・稲葉義男)の罠にはまり切腹させられた御用に忠実で不正を嫌う諸国巡察使となった瀬名伝右衛門(大川橋蔵)。逃亡した息子一太郎と下男(大阪志郎)が秩父忍者(東野英治郎)に拾われて15年経過して真実を知り、紫右京之介(大川橋蔵二役)として罠にはめた幕閣へ対して復讐の旅に出るまでを描くサスペンスアクション時代劇。正義派大目付松平将監(北村和夫)の推挙で巡察使になったが、裏では不正を調査する役目を瀬名に託す。それが裏目になって裏のある輩から邪魔になり罠にはまるのが前半。後半は大人になった橋蔵がアクションを見せる展開。育ての親である秩父忍者が仇の一人と知る橋蔵の苦悩、逆一文字斬りを見せる時が仇討ちの一番手として東野を斬る時に冴える。橋蔵はこの役が気に言ったと見えて後年舞台でも演じている。公開当時の1963年11月のシルバーウイークには東宝「大盗賊」「クレージー作戦くたばれ無責任」。大映「眠狂四郎殺法帖」「巨人大隈重信」。日活「太平洋ひとりぼっち」「男の紋章」。松竹「見上げてごらん夜の星を」「バリカン親分」のラインだった。黄金番組であった錦之助と橋藏映画の2本立ては嘗ての動員力は無くなっていた。1964年の銀座東映でリアルタイムで鑑賞。1963年11月20日〜30日豊橋東映、併映「関の弥太っぺ」。1964年1月3日〜8日銀座東映、併映「続てなもんや三度笠」。1964年5月31日〜6月2日南東映、併映「その結婚異議あり」【サイズ:B2】【年代:1963】