説明
フウリンカザン/原作:井上靖。脚本:橋本忍・国弘威雄。音楽:佐藤勝。殺陣:久世竜。監督:稲垣浩。スケールの大きさで映画化が不可能とされてきたが三船プロが製作して東宝系公開。1969年大ヒットとなる。三船敏郎が山本勘助、中村錦之助の武田信玄、石原裕次郎が上杉謙信、ヒロイン由布姫に佐久間良子で川中島の合戦と山本勘助の半生が描かれて大スター共演の魅力もあって映画は大ヒット。戦国時代、軍師として武田晴信(のちの信玄)に仕える山本勘助は、信濃の諏訪頼茂(平田昭彦)を攻めるよう進言し、その後に和議を結ぶ役目を仰せつかった。だが和議を結んだあと城を訪れた頼茂を部(中村梅之助)に斬らせた勘助を見て、晴信は頼もしく思うと同時に恐ろしさも感じる。頼茂の娘である由布姫は自害の直前、勘助に助けられた。密かに姫に想いを寄せる勘助だったが、彼女は晴信の側室に迎えられ、やがて子供(後の武田勝頼:中村勘九郎)を産むのだった。晴信は出家し名を信玄と改め、越後で猛威をふるう長尾景虎・上杉謙信(石原裕次郎)と対峙する日が近づいていた。冒頭場面で三船の台詞「三州牛久保の浪人山本勘助」と名乗る。陰謀・戦い・愛と浪漫の戦国絵巻はスケールたっぷりに描かれている大作。1969年3月1日〜3月28日豊橋東宝。1981年6月にリバイバル公開。2007年第6回とよはしまちなかスロータウン映画祭で上映【サイズ:B2】【年代:1969】