説明
ヘンゲンムラサキズキン/原作:壽々喜多呂久平「浮世絵師・紫頭巾」の映画化。脚本:加藤泰。音楽:鈴木静一。監督:工藤栄一。1958年片岡千恵蔵主演で製作されたが、今回の1963年版は大友柳太朗が浮世絵師や浪人と紫頭巾に変装しながら田沼意次の非行に対しに悪政を正す活動写真的な痛快時代劇。片岡千恵蔵は剣客戸ヶ崎熊太郎として支援。大友VS戸上城太郎との紫頭巾対決が剣優同志の対決で見物。大友は前年1962年里見浩太郎主演の「鉄火若衆」で紫頭巾に扮して二度目の紫頭巾。相手役に元武家娘の遊女に丘さとみ、弟に山城新伍。ラストは江戸城内で田沼親子に制裁を下し、山城新伍に家宝を奪われた恨みを果たさせて何処へか去る。ラスト近く、正体がばれた報竜太郎と狩田秀麿が同一人物で紫頭巾とわかり、押し寄せるおびただしい御用堤灯をたった一人で斬り抜ける大友柳太朗が大八車や馬を使って逃げ回る後を、ドリーやクレーンでブンブンと追いかけ回すカメラワークもあって、とにかく飽きない。大人のための見どころ一杯のチャンバラ時代劇。1963年1月30日〜2月5日第一東映、併映「りんごっこ姉妹」。1963年4月17日〜23日銀座東映、併映「ちんじゃらじゃら物語」。1963年8月25日〜28日南東映、併映「薩陀峠の対決」【サイズ:B2】【年代:1963】