説明
ヒボタンバクト オリュウサンジョウ/脚本:加藤泰・鈴木則文。監督:加藤泰。殺陣:谷明憲。藤純子主演の大ヒットシリーズ「緋牡丹博徒」第6作。大正期の浅草舞台に鉄砲久一家アラカンこと嵐寛寿郎親分と鮫州政一家安部徹と天津敏の争いに第3作「花札勝負」で別れた16才になる盲目の女性五十嵐きみことの再会を交えて渡世の厳しさを描く任侠メロドラマ。雪の今戸橋場面での菅原文太とのみかんが転がる場面が有名でラストは浅草タワーでの大殺陣。ドラマ前半の盲目女性と一座で再会する場面で三原葉子が黙々とみかんを食べる場面が印象的で「遊侠一匹」以来の名演。安部徹一家には名和宏、林彰太郎と文太に恨みを持つ沼田曜一など。汐路章は嵐寛寿郎親分の代貸に扮して加藤泰監督の作品には重要な役どころで出演。若山富三郎の熊虎は、お竜や汐路章が天津敏や安部徹の前で恥をかいて危機一髪の場面で登場して助ける見せ場。ラストの殺陣は純子と文太が浅草タワー内階段を活用した場面で構図的に上手い演出、純子の立居振舞が美しい。1970年3月5日〜16日豊橋東映、併映「関東テキ屋一家喧嘩仁義」。1970年10月21日〜27日松竹シネマ、併映「座頭市あばれ火祭り」。1972年5月17日〜26日豊橋東映、併映「緋牡丹博徒」リバイバル大会【サイズ、:B2 2種類】【年代:1970年】