説明
ショウワザンキョウデン イッピキオオカミ/脚本:中村英明・松本功。殺陣:日尾孝司。助監督:内藤誠。監督:佐伯清。主題歌:キングレコード高倉健「唐獅子牡丹」。「昭和残侠伝」シリーズ第3作、健さんは武井繁次郎で池部良が桂木竜三と言う名前。偶然助けて身請けし銚子の実家に連れて行く羽目になった薄幸ヒロイン扇千景、父親の善玉親分濱德に島田正吾、銚子の漁港マグロ網元志村喬を狙う悪ボスが河津清三郎。健さん中心に脇役が素晴しくてドラマとして一級品となる。久し振りの雪代敬子が旅役者の女座長。小屋主が中村竹弥、藤純子は池部良の妹で健さんに惚れる娘で兄妹がしっくりくる。当然河津と島田の対立となって河津が島田を斬って世話になった健さんが旧知の池部と共に殴り込む。主題歌「~浅草(エンコ)生れの浅草育ち、やくざ風情と言われていてもドスが怖くて渡世は出来ぬ、所場は命の男伊達、背中で吼えてる唐獅子牡丹~」、池部が健さんに云う科白が効いている。ラストは「~白を黒だと言わせる事の所詮タタミで死ねない事も、百も承知のヤクザな稼業、何で今更悔いはない、ドスで泣くよと夜風が笑う~」を背景に河津一味を宴会途中に殴り込む。佐藤京一・ミスター珍・大前均など斬って海岸へ追いつめて河津を叩っ斬る。粋な池部と島田正吾はいいネ!1966年7月9日〜22日豊橋東映、併映鶴田浩二「博徒七人」。1966年11月21日〜24日銀座東映、併映「続兄弟仁義」。1971年5月20日〜31日豊橋東映、併映「昭和残侠伝」リバイバル大会【サイズ:B2】【年代:1966】