日本大侠客

鶴田浩二/近衛十四郎、藤純子、三島ゆり子、木暮実千代、中村竹弥、天津敏、品川隆二、岡田英次、加賀邦男、内田朝雄、徳大寺伸、汐路章、楠本健二、国一太郎、小田部通麿、

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説明

二ホンダイキョウカク/脚本:笠原和夫 音楽:菊池俊輔 殺陣:谷明憲 監督:マキノ雅弘 鶴田浩二主演。明治中期、無法渦巻く北九州若松に、熱烈な郷土愛に燃え青春の全てを賭けて凶徒たちと戦った吉田磯吉。川船頭から身を起し、国会議員の座にまで登りつめた伝説の九州の侠客・吉田磯吉の若き日の姿を描いた怒涛の任侠アクション巨編。芸者お竜役で出演した藤純子の演技が良くて、2年後「緋牡丹博徒」でブレイクする「緋牡丹のお竜」こと矢野竜子のルーツにもなった。吉田磯吉は実在の人物(1867〜1936)。映画では、やくざの大親分のように描かれたが、実際は衆議院議員を長く務め、全国的に注目された紛争の解決にあたるなどした。1936(昭和11)年に68歳で死去。若松で行われた葬儀には2万もの人が参列したというエピソード。磯吉の息子が、吉田敬太郎(1899〜1988)。戦後、牧師から若松市長になった人で、北九州の若松と戸畑を結ぶ若戸大橋の架橋(1962昭和37年開通)に尽力したことで知られる。戦時中は衆議院議員を務めたが、東条内閣を批判し、大本営発表など「軍部の欺瞞ぎまん」を暴露した結果、投獄されるが信念を曲げなかった気骨人。磯吉は人情味がある反面、金にルーズなところがあり、仕事も長続きしないことから、姉夫婦(徳大寺伸・木暮実千代)は頭を痛める。磯吉はスエから洋食屋の主人を任されても、仲間に気前よく振る舞うため、店の採算が取れず。経営者としては失格の代わりに、磯吉を慕う者は多く、金には変えられない人間関係が築かれる。マキノ監督の「情」ドラマも充実、お竜が身を売って工面した手打ちの金が、戸畑の大滝組親分(中村竹弥)の度量の大きさで不要となり、磯吉はお竜に会いに行くものの、既に彼女は旅立った後というすれ違い。磯吉は3年待ってお竜を迎えるつもりでいたのに、瀕死の姉からおふじ(三島ゆり子)と夫婦の約束をさせられるのも、主人公の思うままにならない境遇に同情を誘う。散々心配をかけた姉から言われたら断れずに祝言、お竜からしたら、それは男の裏切りにしか映らず。そして彼女が柳川代議士(加賀邦男)の妾になることは、腹いせの域を出ないものの、代議士が岩万(内田朝雄)と昵懇の仲で、代議士が磯吉を始めとする沖仲士に不利になるよう働きかけるため、お竜は間近で磯吉の苦しみを見ることになる。後半、この苦境をどのように乗り切るかが終盤の見どころであり、民の意思を大切にする磯吉の活躍。鶴田浩二による前半のやんちゃぶり、中盤にかけての我慢芝居の落差で楽しませる。ラストは、大木実・品川隆二・天津敏の仲間と番頭河野秋武に岡田英次と女房三島ゆり子を加えて、近衞十四郎・内田朝雄・楠本健二の悪役達へ殴り込み。純子が自決用に1発残したピストルで鶴田達の殴り込み全てが終わってから自決。番頭の河野秋武による殺陣と存在感が良く、親友岡田英次の心を熱くさせる助っ人、三島ゆり子の献身ぶりなどマキノ雅弘監督らしい娯楽映画を堪能できる一作。この頃殴り込み時には音楽無し。後年1970年大映で勝新太郎・松方弘樹・京マチ子・安田道代主演「玄海遊侠伝破れかぶれ」でマキノ監督によりリメイク。1966年3月19日~31日樋橋東映、併映「非行少女ヨーコ」。1966年6月14日~18日豊橋銀座東映、併映「悪名桜」。【サイズ:A4 日本映画ポスター集】【年代:1966年】