説明
ハハノヒミツ/脚本:舘岡謙之助 音楽:大森盛太郎 監督:内川清一郎 轟夕紀子主演で新東宝製作の「母」ものの1本。実の娘の家庭を護る為に殺人を犯した母の物語。小森明子(筑紫あけみ)は友人ミサ子の紹介でデザイナー友永章に一流モデルに抜擢され、週刊グラフの表紙になる。或る日友永、明子、ミサ子は奥日光へ写真を撮りに出かけた。月光の下、明子の清純な姿態に見いる友永(二本柳寛)は創作と欲情にかられ、明子の唇を奪おうとした。その時突然一人の女が現われ、友永と取っ組んで激しく争い翌朝、友永は死体となって日光署に発見される。彼を断崖から突き落した女性、三人が泊ったホテルの女中杉村千代(轟夕紀子)が自首した。栃木地方裁判所の法廷では、以前友永と関係あった千代が嫉妬にかられて殺したと判断するが、その時ホテルから、参考品に千代の小箱が提出された。何故か千代は法廷の公開禁止を懇請した。千代は日支事変勃発当時、上海でダンサーをしており、明子は彼女と小森正之(小笠原弘)との間に生れた子だった。その頃上海にいた友永は折からの戦火に乗じ、正之が死んだと偽って千代を犯した。正之に発覚し、明子を取られて棄てられた。引揚後、今のホテルに働くようになっても、千代は片時も明子を忘れる事は出来なかった。ホテルに来合わせた友永と明子の後をつけた千代は、明子を友永の毒牙から守り、平和な明子の家庭を乱さない為、一切を自分一人の胸におさめたのだ。判決が終って出てゆく千代に、明子は生みの親とも知らず優しく礼を言う。警察に丹波哲郎と宮口精二、検事に山形勲、裁判長佐々木孝丸。1959年6月23日~29日豊橋国際劇場、併映「足摺岬」。【サイズ:A2】【年代:1954年】




