説明
ハハコヅル/ 原作:川口松太郎 脚本:舘岡謙之助 音楽:飯田三郎 監督:小石栄一 三益愛子主演で1948年「母」から始まり、1950年代に約30本近く製作され浪花節的なメロドラマで一世風靡して人気だった大映「母」シリーズの1本。戦前 浅草六区で鳴らした松旭齋天花という女奇術師、本名を辻信子(三益愛子)、大学の建築家の学生笠原史郎(宇佐美淳也)と恋仲になり、映子(若尾文子)とマリ子(江利チエミ)の二人の子供までできたが、信子の母お直は笠原との結婚をどうしても許さない。信子は相変わらず二人の娘を曲芸の種っ子に使って舞台に立っていたが、笠原が大学を出て建築会社へ就職した年、けがをして入院した映子を笠原の手に残して信子が北海道の巡業に出たのが最後となり、笠原の出征などがあって、親子は二人ずつ別れ別れになって消息を絶つ。終戦後、復興した熱海の町を流して歩く、三人組の芸人があった。信子とマリ子と、二人に同情するアコーディオン弾きの立川だった。ある日別荘へ呼ばれていった三人は、その家の立派さに驚いたが、信子はその家の美しい令嬢を見てさらに驚いた。映子だった。この家の主人はもちろん笠原で、今では立派な妻もあった。信子は映子の将来を考え、逃げるようにしてその家を去ったが、事情を知ったマリ子も信子の元を去ってしまった。信子が昔の知人である曲芸師ハリー(上田吉二郎)の娘光子(久保幸江)のつてで舞台へ返り咲いたのはそれからまもなくだったが、うらぶれた彼女に昔の面影はなかった。ある日客席にマリ子の姿を見た彼女は奇術の手をとちったが、この時マリ子は舞台へ駆け上って歌いまくり、信子の失敗を救うと同時にやんやの喝采を博した。マリ子は信子の元へ帰ってきた。舞台の上の母娘の瞳には涙があふれる。江利チエミや歌手の久保幸江が出演した歌謡人情ドラマの1本。1952年7月3日~9日丸物会館、併映「虹を掴む男」。【サイズ:A2】【年代:1952年】




