飢餓海峡

三国連太郎/高倉健、伴淳三郎、左幸子、加藤嘉、河合絃司、関山耕司、亀石征一郎、八名信夫、室田日出男

説明

キガカイキョウ/原作:水上勉 製作:大川博 脚本:鈴木尚之 音楽:富田勲 監督:内田吐夢  三国連太郎主演、左幸子・高倉健・伴淳三郎共演。水上勉の同名小説を「鮫」の鈴木尚之が脚色「宮本武蔵 一条寺の決闘」の内田吐夢が監督したサスペンスドラマ。撮影は「路傍の石(1963)」の仲沢半次郎。16ミリからのブローアップ、ネガ像とポジ像を密着してのポジ焼きつけ、現像途中での意識的な露光による「東映W106方式」を採用。1964年度キネマ旬報ベスト・テン日本映画5位。第15回2017年とよはしまちなかスロータウン映画祭で上映した時の筆者が書いた見所解説を再録。「昭和37年に週刊朝日に連載された水上勉の長編小説を、「宮本武蔵」シリーズの内田吐夢監督で映画化。昭和22年9月20日。台風10号の最中、北海道岩内の質店一家強盗放火殺人が発生、更に台風による青函連絡船の転覆事故で532名の乗船犠牲者以外に2名の死体が発見される。この2つの事件を背景に札幌・下北半島・東京へと展開、昭和32年の舞鶴偽装心中事件へと結びつき、10年間に渡る追う者と追われる者の愛と運命が重厚に描かれる。内田監督は、「飢餓」というテーマを具現化する為に当初16ミリ映画で撮影した画面をシネマスコープの画面へブローアップし、白黒の画調を荒びさせて荒涼たる日本の風土感を演出。更に推理のカットで異様感を出したりして現像処理段階での演出工夫を行った。この方式は「東映W106方式」と呼ばれ登場人物達の心理の影を映し出す事に成功した。昨年の映画祭で上映の「砂の器」に遡ること7年前の昭和40年1月公開、東映の2本立興業の方針で30分以上カットされて2時間30分に短縮されて公開された。内田監督はこれを機会に東映を退社、11年後の昭和51年にノーカット版3時間3分バージョンがリバイバル公開されたのは内田吐夢監督没6年経過した時であった。この作品は、三国連太郎・左幸子・伴淳三郎に高倉健と豪華な俳優陣が、人間の心の中に潜む善と悪を追求した壮絶な人間ドラマであり日本映画の名作である。映画化は本作のみ、TVドラマ化は3回。」 白黒作品、167分、完全版183分  1965年1月15日~29日豊橋東映、併映「あの雲に歌おう」。【サイズ:B2ポスター】【年代:1965年】