説明
トウキョウセンソウ センゴヒワ/脚本:原正孝、佐々木守 音楽:武満徹 監督:大島渚 サブタイトル「映画で遺書を残して死んだ男の物語」。1960年代、全共闘運動が行き詰まりをみせ大衆路線から離反し過激化しだした頃、ひとりの学生活動家が撮りかけの16ミリ映画を残して死ぬ。元木象一は映画製作運動に没頭していた。沖縄デーの闘争記録を撮影に行った象一はカメラを奪った私服刑事を追いかけるが、突然一つの幻想にとりつかれた。それは、自分の身近かな友人の一人が、自分から借りていったカメラで、何かを撮影しつつ、そのフィルムを遺書に残してビルの屋上から自殺してしまったという幻想である。仲間の松村や谷沢はこの馬鹿げた話に苦笑するだけだった。しかし、あいつが自殺したと思いこんでいる象一は、自分の恋人泰子をも「あいつの恋人」だと思いこみ、強姦同然に泰子を犯してしまった。何とも複雑なミステリアスな作品。大島が当時10代であった脚本の原正孝(將人)や主演の後藤和夫等含む自主映画グループ等、新しい世代を迎えて製作した作品。映画制作グループに所属する象一(後藤)は幻想に取りつかれ、「あいつ」が遺書として残した16mmフィルムに記録された東京の風景を街や地図に追い求める。泰子役の岩崎恵美子は日本女子大生であり演技は素人だった。白黒・スタンダード作品、94分。当時の映倫基準で成人向き指定。1970年6月公開だが、豊橋では1970年~1974年までATG作品ということもあってか未公開。【サイズ:B2ポスター】【年代:1970年】




