説明
ショウワカレススキ/原作:結城昌治。音楽:菅野光亮。脚本:新藤兼人。監督:野村芳太郎。主題歌:さくらと一郎「昭和枯れすすき」。原田は新宿警察署の刑事(高橋英樹)、洋裁学校に通っている妹の典子(秋吉久美子)と二人で暮している。この兄妹が故郷の青森を離れて東京に出てきたのは十二年前。母は男と駆け落ちし、父は酒を飲んで事故死、兄妹は孤児同然で上京して来た。その頃小学生だった典子も十九歳。原田は先輩刑事の井島から、典子がチンピラの吉浦とつき合っている事を知らされた。吉浦は風俗嬢のトシ子(伊佐山ひろ子)のヒモで遊び人。原田は典子を問いつめると、典子は洋裁学校を辞めてスナックで働いている、と答えた。典子がヤクザのような女になった理由は、彼女が初めて体まで許した中川という金持ちの息子にオモチャにされていた事が分ったから。捨てられた典子は、中川に復讐するために、ヤクザの吉浦を利用しようとしていた。ある日、吉浦が殺された。その死体のかたわらに典子が中川からもらったネックレスが落ちていた。新宿警察署から柴崎捜査課長以下、原田ら八名のベテラン刑事が動員された。原田の苦しい毎日が始った。容疑者としてトシ子、典子、中川が捜査線上に浮かんだ。原田は精力的に動き廻り、事件が深奥に入れば入るほど、原田と典子との感情の亀裂も深くなる。疲れきった原田が求めるのは、居酒屋「ひさご」の雇われ女・民江(池波志乃)だった。捜査中の原田が見たのは、金持ちの中川の傲慢さ、トシ子の吉浦に対する愛憎、そして典子の不可解な娘ごころだった。原田は遂に妹の手に手錠をかけた。その時、電話が入った。原田が受話器をとると、女の声で「吉浦殺しの犯人を知っています」と言った。原田は直感で声の主はトシ子だと知り、急拠トシ子を訪ねた。執拗に真相を問い正す原田に、トシ子は自分が吉浦を殺した事を告白。数日後、刑事を辞職した原田は、典子とともに新天地を求めて大阪へ旅立つ。1970年代前半の日本は、高度経済成長のピークを過ぎて、オイルショックなどで先行きへの不安が高まった時期。景気減速や物価高騰などで「このまま豊かになれるのか」という疑問が広がり、社会全体に閉塞感や疲れが出た時期でもあった。私が社会人になったのが1974年。「豊かになったはずなのに、心は満たされない」という感覚に、「貧しさに負けた いいえ世間に負けた」といった虚無感や諦念を歌う歌詞が重なり、多くの人が自分のことのように感じたと言われる背景があり100万枚以上売れてミリオンセラーとなる。「昭和枯れすすき」は、TBSドラマ「時間ですよ昭和元年」の挿入歌として使われ、居酒屋のシーンなどで効果的に流れたことで一気に知名度が上がり、有線放送でブレイク。1975年6月7日~27日豊橋松竹、併映~20日「球形の荒野」、21日~27日「張り込み」。【サイズ:B2ポスター2種類】【年代:1975年】





