説明
ヤツハカムラ/原作:横溝正史 脚本:橋本忍 音楽:芥川也斗志 監督:野村芳太郎。1970年代に映画界でブームとなった「横溝正史」ブームの中で松竹が製作したオカルト風ミステリー。「砂の器」スタッフが集結して金田一耕助には渥美清が演じた。渥美清の金田一は、公開当時横溝正史が「原作のイメージに近い」とエッセイで語っており、東宝の角川映画で人気先行した石坂浩二主演のシリーズと競うことになる。かつて平家の落武者8人を惨殺したという村で、32人もの男女が殺されるという事件が起こる。そして8年後、再び巻き起こった連続殺人を解くため、金田一耕助が出馬する。数奇な運命に生まれた青年萩原健一が、四百年にわたる怨念が息づく生地を訪れ、続発する血腥い殺人事件にまきこまれる姿を描く物語として、「祟りじゃ~!」のコピーと共に大ヒットして配収20億円。夏八木勲・田中邦衛・稲葉義男等落武者の惨殺シーンの特殊メイク、クライマックスでのコウモリの群れがアニメーションで表現されるなど、特撮がさりげなく使われ、ドラマのおどろおどろしさを盛り上げるのに一役かっている。祟りを利用して財産横領を狙う西家の未亡人森美也子に小川真由美・父親と多治見要蔵:山崎努・薄幸な異母姉春代:山本陽子・最初の犠牲者辰弥の祖父:加藤嘉、実母:中野良子・弁護士:大滝秀治・叔父:井川比佐志。辰弥の出生の秘密を知っている小学校の工藤校長(下條正巳)が宴席の場で毒殺。村民は工藤の死で激昂し、一切の災厄は辰弥が持込んだものときめつけ多治見家に押し寄せる。その騒ぎの中で四人目の犠牲者が出る。祈祷師の濃茶の尼(任田順好)が自宅の祭壇の前で死亡。毒物はすべて硝酸ストリキニーネ。その夜、辰弥は犯人を求めて洞窟内をさ迷い金田一と遭遇し洞窟内で小梅の絞殺死体を発見。連続殺人の四人までが毒殺ということで嫌疑をかけられていた久野医師(藤岡琢也)も洞窟内で小海と相前後して毒殺されて発見される。磯川警部(花沢徳衛)と金田一は犯人の目星を失う。金田一は辰弥が洞窟から出ることを禁じた。洞窟内では食物と水を運んできた美也子と共に辰弥が自分の誕生の場所である竜のアギトを発見し、その荘麗な造化の妙に心うたれ美也子と抱擁する。春代は、実の弟でないことを知り辰弥を秘かに愛していた。辰弥の身を案じて洞窟に入った春代は、真犯人に襲われ瀕死の重傷を負い、犯人の指に噛みつき、指を怪我させたと言い残すと、辰弥の腕の中で息絶え7人目の犠牲者となる。地上では金田一が遂に犯人をつきとめる。辰弥は美也子の右手の薬指の包帯を見て、彼女が真犯人であることを知る。ここで美也子は恐ろしい形相の魔女顔に変り、一切を知った辰弥を殺そうと洞窟内を追い詰める。美也子は惨殺された尼子家の妻の子孫だった因果も金田一によって判明し、美也子に辰弥が殺されそうになるところで洞窟に落盤が起こり、落盤で空いた穴からコウモリの群れが地上に飛び立ち、呪われた最後の一人小竹(市原悦子)の残る多治見家を目指す。美也子は岩石の下敷になって死亡。地上に出た辰弥は、炎上する多治見家を遠く眺めた。そこでは、八人の落武者が燃え盛る多治見家を見下している。ラストは金田一と大滝弁護士との会話から実の父親の真相が話されて、空港の職場に戻った辰弥を映して配役クレジットが流れて「終」、151分。1977年10月19日~10月29日豊橋名画座、10月30日~11月18日豊橋松竹。1979年2月17日~3月2日豊橋松竹、併映「事件」。【サイズ:B2ポスター&前売り券】【年代:1977年】





