影の爪

岩下志麻/香山美子、井上孝雄、鈴木光枝、松橋登、桑山正一、下川辰平

説明

カゲノツメ/原作:シャーロット・アームストロング「あほうどり」。音楽:池野成。監督:貞永方久。交通事故の被害者と加害者の同居生活という異常な状況、そして、幸福な家庭を守ろうとする女と、それを壊そうとする女の凄まじい葛藤を描く。悪女である岩下志麻が交通事故の被害者遺族になったことをきっかけに、若夫婦の家を乗っ取りにかかる。そして夫もそれを徐々に受け入れてしまい妻の正気が壊されてゆくという物語。深夜、酔っている夫・明(井上孝雄)を乗せて四方信子が(香山美子)が雨降りの国道を家へと車を走らせていた。路上に人影を見てブレーキを踏むが間に合わず、引き殺してしまう。明は社宅を追い出された道子親子を部屋が見付かるまでと家へ引き取る。加害者と被害者とが同居するという奇妙な生活で明(井上孝雄)は妻信子(香山美子)とは違う魅力の道子(岩下志麻)に魅かれる。やがて隠れて関係を持つようになる。道子の態度に不信を覚えていた信子は、ある日、辻と知り合いだという青年大野甲介(松橋登)から以外な事実を知らされた。信子が事故を起こした日、道子が大野の車を無断で使い、他の車にぶっつけて逃げたというのである。信子は道子がその車で泥酔状態の辻を計画的に国道に放り出した、と推理する。信子は道子がその車で泥酔状態の辻を計画的に国道に放り出した、と推理する。このことを明に話しても、明は取り合わないどころか、ある夜、信子は、明と道子の抱擁を見てしまった。翌日、信子は甲介に道子が辻を運んだと証言してほしい、と頼むが、信子の体が狙いの甲介は突然襲いかかった。驚愕した信子は咄嗟に洋ハサミで甲介を刺し殺してしまう。事件のショックと流産のショックが重なって自閉状態になった信子は精神病院に。主婦気取りになった道子と明が信子を見舞いに来た。暗い独房の隅で信子はうずくまっていた。その帰り道、二人の乗った車が工事中の道でブルドーザーに激突。ギザギザに破れたフロントガラスから血まみれの二人の顔が突き出し、流れる血が雨に洗い流されていく。まるで怪談話。1972年9月9日~22日豊橋松竹、併映「黒の奔流」「喜劇満願旅行」。【サイズ:B2ポスター】