説明
ミンシュウノテキ/原作:ヘンリク・イプセン。音楽:レナード・ローゼンマン。監督:ジョージ・シェーフアー。「タワーリング・イン・フェリノ」の大ヒットから4年後にスティーブ・マックイーンが戯曲に挑戦した意欲作。俳優としての幅の広さを示す、忘れ去られた名作とも言える。環境問題や、正義と権力との闘いを描いた社会派ドラマとしての価値だけでなく、マックイーン自身のキャリアにおける転換点でその後の彼の映画人生に影響を与えた作品。興行的には惨敗して、この後「ハンター」「トム・ホーン」にアクション回帰した作品に出演した。ノルウェーの郊外、主人公の医者が町の近くに湧き出る温泉が、皮革工場からの排水によって汚染されていることを発見して告発する環境問題だけでなく、権力者による情報操作や個人の正義と社会の圧力との葛藤を深く掘り下げ。主人公トマスの行動は、彼を孤立させ、家族にも大きな負担をかけるが、彼の信念は揺るがない物語。1978年3月公開だが豊橋では1978年~1980年まで未公開。【サイズ:B2ポスター】