説明
サンショウダユウ/原作:森鴎外。脚本:依田義賢、八尋不二。音楽:早坂文雄。監督:溝口健二。田中絹代主演で溝口健二がメガホンをとった文芸作品。美術と撮影宮川一夫はレベルが高く溝口健二の代表作。第15回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞。美しいラストシーンは、ゴダール監督が「気狂いピエロ」において引用したことでも知られる。平安時代末期、農民を救うため将軍にたてついた平正氏が左遷された。妻の玉木、娘の安寿と息子の厨子王は越後を旅している途中、人買いにだまされ離ればなれになってしまう。玉木は佐渡に、安寿と厨子王は丹後の山椒大夫に奴隷として売られた。きょうだいはそれから10年間、奴隷としての生活を続けるが意を決して逃げ出すことにする。追っ手に迫られ、安寿は厨子王を逃すため池に身を投げる、そして10年後厨子王は丹後の国守に命じられる。彼は着任すると直ちに人身売買を禁じ、右大臣の私領たる山椒大夫の財産を没収する。そして国守の職を辞して佐渡に渡り、盲目となり足も不自由な母田中絹代と涙の再会を果たす。山椒太夫には進藤英太郎。1954年3月31日~4月6日豊橋丸物会館、併映「花まつり唄合戦」。【サイズ:A4日本映画大映ポスターコレクション】【年代:1954年】