砲艦サンパブロ

スティーブ・マックィーン/リチャード・アッテンボロー、キャンディス・バーゲン、リチャード・クレンナ、マコ・岩松、マラヤット・アンドリアンヌ

説明

ホウカンサンパブロ/原作:リチャード・マッケナ。脚本:ロバート・アンダーソン。音楽:ジェリー・ゴールドスミス。監督:ロバート・ワイズ。スティーブ・マックィーン主演の戦争ドラマの大作。195分。1926年の中国南京事件時代が背景。楊子江沿いの閑港長沙に駐留する米海軍のオンボロ砲艦サンパブロ。異国の果てのヒマな任務に慣れ切った乗組員達は、毎日秩序のない怠惰な生活を送っていた。しかし、中国国民党と学生達の一斉蜂起が勃発、否応なしに歴史の過酷な渦に巻き込まれていく。中国民の示威運動が激烈になり、サンパブロ号もついに動けなくなってしまう。何カ月もそんな状態が続いて暴徒の手は身重のメイリーの上にも及び彼女は空しく死亡。そして蒋介石が南京を占拠、米海兵隊の上海上陸の報が入ると、コリンズ艦長は名誉回復をせんものと宣教師たちの救出に向かった。しかし団長のジェームソンは伝道団は絶対中立だと主張して動かなかった。激しい戦闘のなかでコリンズ艦長は戦死し、ホルマンはひとり最後まで踏みとどまり、シャーリーたちを艦内に避難させた。そして彼は敵弾をうけて栄光の死をとげる。題材を第二次大戦前の中国にとりながらも、製作当時激しさを増していたベトナム戦争への強烈な批判をイメージ。大国による海外派兵の愚かさを、出先で犠牲となる水兵達の視線を通して活写、安易に戦闘シーンに流される事無く、艦内の人間模様に重点を置いた演出は堂々たるもの。主役の機関兵を演じたマックィーンは勿論、マコ岩松、リチャード・アッテンボロー、リチャード・クレンナと、出演者の多くが見事な演技を披露して見応えのある仕上り。1967年9月12日~29日豊橋名画座、併映「ブルーライト作戦」。【サイズ:B2ポスター】