地獄の黙示録

マーロン・ブランド/マーティン・シーン、ロバート・デユバル、デニス・ホッパー、フレデリック・フオレスト、ハリソン・フォード

説明

ジゴクノモクシロク/原作:ジョセフ・コンラッド「闇の奥」。脚本:フランシス・フォード・コッポラ、ジョン・シリアス。音楽:カーマイン・コッポラ。監督:フランシス・フォード・コッポラ。コッポラ監督のベトナム戦争決算的な作品として名高い。ベトナム戦争が激化する1960年代末。アメリカ陸軍のウィラード大尉(マーティン・シーン)は、軍上層部から特殊な任務を与えられる。カンボジア奥地のジャングルで軍規を無視して自らの王国を築いているというカーツ大佐(マーロン・ブランド)の暗殺。ウィラードは部下を連れてヌン川をさかのぼり、カンボジアの奥地へと踏み込んでいくが、その過程で戦争がもたらす狂気と異様な光景を目の当たりにする。カーツはベトコンの冷酷さを称賛しながら、自分自身が目の当たりにした地獄を語り「地獄を知らないものに私を殺す資格はない」と告げる。カーツは自分の家族について話し、自分が死んだ後、自分のことを息子に話して欲しいとウィラードに頼む。そして「必要な軍事行動は果断に、無慈悲に、怯むことなくやりとげなければならない」「もし私が殺される運命にあるのであれば、君がやってくれ」と告げる。それを聞いたウィラードは、カーツは裏切り者ではなく、誇り高い軍人としての死を望んでいることを悟る。第52回アカデミー賞撮影・音響賞受賞。1979年ギールデングローブ賞、第32回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞。147分。1980年興収ベストテン配収第3位の22億5千万円、第1位は「SW帝国の逆襲」32億円、第2位「007ムーンレイカ―」22億8千万円。因みに邦画の第1位が「影武者」の26億8千万円。2001年特別完全版として196分。2020年ファイナルカット版公開182分。1980年3月15日~5月9日広小路スカラ座。