説明
コウチセン/脚本:パク・サンヨン。音楽:チャン・ヨンギュン、タル・バラン。監督:チャン・フン。朝鮮戦争の高地戦を壮大なスケールで描き、2011年韓国で大ヒットを記録した戦争アクションドラマ。1953年、朝鮮戦争の停戦協議は難航し、南北の境界線を争う38度線近くの高地での、領地を奪っては奪い返す激しい攻防を繰り返した激戦を描く。日本が敗戦して朝鮮半島は、1948年、大韓民国(8月)と朝鮮民主主義人民共和国(9月)が誕生、南北分断が確定する。1950年6月、北朝鮮の全面的な奇襲攻撃で始まった朝鮮戦争は、破竹の勢いで攻めてきた北朝鮮の人民軍に押されて、韓国軍はソウルを奪われ、釜山方面まで追い詰められる。北朝鮮の勝利かと思われた時、アメリカを中心とする国連軍の参戦、マッカーサーが指揮した仁川上陸作戦の成功で形勢は逆転、北朝鮮は中国との国境付近まで後退し追い込まれるが、中国軍が参戦して北朝鮮の危機を救い、「人海戦術」と呼ばれる大量の兵士を投入した。中国軍の数に韓国・米軍は退却しつつも、ソウルを再び奪還するなど戦況は次第に38度線付近で膠着状態に陥いる。朝鮮戦争自体は3年間続くが、半島全土を舞台にした戦いは勃発から約1年で終わり、その後の2年間は38度線付近での戦闘に終始。熾烈な戦いが繰り広げられたのが、作戦展開に有利な地理的に高い地帯を先占しようとする「高地戦」、それがこの映画のテーマ。ラスト、停戦協定が合意に至ったというニュースに喜びが爆発するエロック高地。南北兵士たちに、無情な指令が伝えられる。協定が発動する午後10時までの12時間の間に、少しでも多くの領土を確保するため、戦闘を続けろというもの。停戦の喜びから一転、再び対峙し合った南北兵士たちは文字通りの死闘を展開し高地は南北入り混じった兵士たちの「死」で埋め尽くされる虚しい結末。133分。2012年10月27日公開、ユナイテッドシネマ豊橋18。【サイズ:B2ポスター】【年代:2012年】