トロッコ

尾野真千子/原田賢人、大前喬一

カテゴリー: タグ:

説明

トロッコ/原作:芥川龍之介。脚本:川口浩史、ホワン・シーミン。音楽:川合郁子。監督:川口浩史。急死した父の遺灰を届けるため、日本人の母とともに父の故郷である台湾の小さな村へとやって来た兄弟のひと夏の出来事をノスタルジックなタッチで綴るヒューマン・ドラマ。監督はこれがデビューの川口浩史。ある夏の日。8歳の少年・敦は、急死した台湾人の父親の遺灰を届けるため、弟の凱と日本人の母親・夕美子とともに、台湾東部の小さな村にやって来る。そんな敦たちを迎えたのは、日本語を話す優しいおじいちゃんだった。敦は亡き父から手渡された古い写真を大切に持って来ていた。そこには、トロッコを押す少年時代のおじいちゃんが写っていた。写真の場所を忘れてしまったおじいちゃんと一緒に、トロッコの線路探しを始める兄弟だった。台湾にこのまま滞在し、亡き夫の両親のサポートを受けて子供達を育てることを考え始める夕美子だが、その考えを知った敦は、弟とともに日本へ戻るべくトロッコに乗って森の奥へと進もうとする。かつて伐採した森の木々を、日本への船が出るみな港へと運んでいたトロッコ。祖父が語った台湾と日本を繋ぐそのトロッコは敦にとって、唯一の日本への道だった。林業の研究をしている顔馴染みの青年とともに山の奥へと分け入る2人だが、霧の中で辿りついたトロッコの終点は青年が幼い頃に両親とともに住んでいた家であり、当然日本ではない。母の元へ戻る、とトロッコの軌道を来た方へ向けて走り始める凱。弟を追いかけ軌道上を走る敦も、次第に不安に駆られてゆく。2010年5月22日公開だが豊橋未公開。【サイズ:B2ポスター】【年代:2010年】