塩狩峠

中野誠也/佐藤オリエ、岩崎加根子、村瀬幸子、野村昭子、近藤洋介、滝田裕介、長谷川哲夫

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説明

シオカリトウゲ/原作:三浦綾子。脚本:楠田芳子。音楽:木下忠司。監督:中村登。列車事故を身を挺して車輪の下敷になって喰い止めた国鉄職員の、純愛と信仰に貫ぬかれた生涯を描いた物語。明治三十三年春・旭川。和倉と信夫と三堀は旭川の官営鉄道へと移った。信夫は心のねじれた三堀に手を焼いたが、仕事の傍ら日曜学校の先生になり、子供たちと一緒に讃美歌を唱い、祈る信夫の目は生生と輝いていた。信夫は歩けるようになったふじ子と結婚することになり、札幌行きの列車に乗った。信夫の長い追憶がつき破られた「汽車が離れた!」。塩狩峠をあえぎ、あえぎ登っていた最後の客車の連結器が離れて逆走しはじめたのだ。直線の先の急カーブは曲りきれない。信夫の瞼に花嫁姿のふじ子が映る。合掌したまま信夫はデッキから身を翻えす。ふじ子さんという愛する人と祝言をあげる日に最後は乗客を守るため身を挺して列車を止める。車内にガクンと強い衝撃、車輪は止まっていた。1973年12月15日~28日豊橋松竹、併映「坊ちゃん」。【サイズ:B2ポスター】【年代:1973年】