説明
オオイナルバクシン/脚本:新藤兼人。音楽:斎藤一郎。監督:関川秀雄。協力:日本国有鉄道。鉄道開通88周年記念映画。1960年3月公開の「大いなる旅路」と同様に国鉄が全面協力した。東京発長崎行きに夜行特急「さくら」号を舞台に車中で発生する様々な出来事を描くグランドホテル形式の人間ドラマ。殺人犯の同乗、すり、乗客の自殺未遂、台風の襲来や崖崩れなど様々な事件とそれに絡む人間模様、過ぎ去って行く町々の景色をあざやかに描いた紀行ものとしても楽しめる一編。当時の蒸気機関車であるC58、C59、C61や電気機関車EF10、EF58形などをはじめ、1960年当時の博多駅など貴重な映像記録としても貴重。これ以降東映と国鉄は協力体制で「旅路」や渥美清「列車」シリーズを製作、やがて松竹「旅行」シリーズに繋がっていく。「さくら」号が登場するのは1967年東映「喜劇急行列車」、1978年松竹「皇帝のいない8月」の3回。出演は前作に続いて三国連太郎、中村賀津雄、佐久間良子、中原ひとみなど。89分。1960年11月8日~14日 銀座東映、併映「ぽんこつ」。1961年4月29日~5且6日南東映、併映「水戸黄門天下の大騒動」。【サイズ:立て看板】【年代:1960年】