危うし!伊達六十二万石

嵐寛寿郎/明智十三郎、高田稔、沼田曜一、太田博之、並木一路、日比野惠子、中山昭二、芝田新、北沢典子、清水将夫、魚住純子

カテゴリー: タグ: , ,

説明

アヤウシ!ダテロクジュウニマンゴク/監督:山田達雄。脚本:三村伸太郎。アラカンこと嵐寛寿郎一世一代の悪役原田甲斐を演じる伊達騒動の始末。この映画の特徴は邦楽の使い方が実に秀逸、主君伊達綱宗の江戸屋敷乱行を薦めて公金1万両を遊女身請けをさせたり、若君毒殺未遂など分家の伊達兵部と計らう。連判状を証拠に見せられて逃げ場を失った甲斐が正義派の老臣である伊達安芸(高田稔)への刃傷場面では浄瑠璃を使用して、長い廊下から襖から襖を開けて怖い形相で次の部屋へ動く様子と遂に雲龍の屏風を破って白衣のたすき掛けで目をむいて小刀をかざして安芸に斬りかかる場面は圧巻。ラストは松前鉄之介に扮した明智十三郎に斬られて池に落ちて死ぬ。冷酷無比の悪役をここまで徹底したのは前例がない。1959年に東映で大友柳太朗主演で製作。一方で「樅ノ木は残った」で善人としての原田甲斐を表現する作品は数多く製作された。1957年12月4日〜10日豊橋国際、併映「若さま侍捕物帖 謎の折鶴頭巾」【サイズ:横プレス】【年代:1957】