説明
オナツトリモノチョウ トオリマ/脚本:小国英雄。音楽:加藤三雄。監督:萩原遼。嵯峨三智子主演の「お夏捕物帳」シリーズ第2作。夏の江戸。深編笠、浪人風の男が通り魔のごとく娘の黒髪を切って廻る怪奇事件が頻発。浅草の岡っ引き亀五郎の一人娘お夏は、ふくみ針と捕縄の名手。幼馴染が通り魔に襲われて自殺したことから事件を追う内に麻薬密輸事件を暴く女目明しと捕物好きな遊び人政次郎(田村高廣)。政次郎は髷切りは琴姫(宇治みさ子)であるが、お蝶殺しは河内屋伝右衛門(河津清三郎)であるとお夏に告げた。お夏、重四郎(北上弥太朗)、政次郎の三人は河内屋へ乗り込むが河内屋は高飛びの寸前。河内屋は琴姫の秘密を知って、それをネタに長崎奉行牧野大和守の重臣を脅迫し、抜荷の目こぼしをさせていたのである。琴姫が危くなるや、自分の囲い者のお蝶から秘密が洩れるのを恐れてお蝶を殺した。河内屋は重四郎の剣に倒れる。松竹時代劇は高田浩吉・近衛十四郎が東映に移籍した後で衰退の一途、長門勇や丹波哲郎が活躍するのは3~4年後。1960年9月1日~10日メトロ松竹、併映「続番頭はんと丁稚どん」。1961年1月8日~12日千歳劇場、併映「素敵な野郎」。【サイズ:B5時代映画広告】【年代:1960年】