説明
ハタモトタイクツオトコ ナゾノグレントウ／原作：佐々木味津三。脚本：比佐芳武。音楽：深井史郎。監督：松田定次。市川右太衛門の十八番旗本退屈男シリーズ１９５７年正月映画。信州高遠藩を利用して天下転覆を狙う由比正雪の遺児の野望を早乙女主水之介が阻止する一篇。高遠藩江戸家老秋山主膳（香川良介）は当時江戸に勢力を張る新興宗教の教組、神坂道節に内密で失せもの判断を頼む。道節の正体は由井正雪の遺児縫之助、織竜閣なる高塔を建立してその周囲に小谷大軒（加賀邦男）、福沢秀甫、平川鉄心斎（大邦一公）など腹心の部下を集め、且つ将軍の生母桂昌院（勝浦千浪）をも味方に入れ、一大謀叛を企てていた。道節は手代木家の財宝を軍資金にし、高遠藩を手玉にとろうと考え、一味の藤崎平九郎（山形勲）に命じ、お千賀という女を千代乃の身替りに仕立てようとした。そこへ乗出した旗本退屈男早乙女主水之介は道節の正体探りに全力をつくす。千代乃（美空ひばり）は浮浪児繁太郎と変装し主水之介の許へ難を避けて転り込む。退屈男の手が迫ると知った道節は桂昌院の権力を利用、彼に閉門を申しつける。だが源八長屋の買上げ強行で長屋の人気小僧三平を捕え、その母お栄を殺害するに至り退屈男の怒りは爆発。青竹で囲まれた門を破り、飛び出す。かくて火焔に包まれた緋竜閣上、正邪入り乱れての大乱闘で千代乃も救われる。双髪月形龍之介の薙刀と右太衛門の剣の対決は巧者同志の殺陣で上手いし迫力有り。１９５７年１月１４日～１０日豊橋第一東映、併映 力道山「純情部隊」。１９５７年６月４日～１０日銀座東映、併映「母恋月夜」。【サイズ：B5 時代映画広告＆豊橋第一東映プログラム＆スチール写真】【年代：1957年】
