針の眼

ドナルド・サザーランド/ケイト・ネリカン、クリストファー・カザノフ、イアン・パネン

説明

ハリノメ/原作:ケン・フォレット。脚本:スタンリー・マン。音楽:ミクロス・ローザ。監督:リチャード・マーカンド。ドナルド・サザーランドが「針」というコードネームのナチススパイに扮した第二次世界大戦のノルマンディ上陸秘話を描くスパイ・サスペンス。連合軍のヨーロッパ侵攻に関する秘密をかぎつけたナチのスパイが、独軍との合流地点海域で遭難し離島に住む夫婦に助けられる事から物語が始まる。ケン・フォレットの同名小説を映画化。その島には半身不随の灯台守とその家族が住んでいた。フェイバーは一家の世話になりながら再度英国脱出を画策するが、心ならずもその家の妻と恋に落ちてしまう。ヒロインのケイト・ネリガンは、英国女性らしい静かな中にも成熟した女性の官能で魅せる。物語のアクセントになる屈折した夫:クリストファー・カザノフの粘着質な追求や無心な男の子も閉鎖された状況でのサスペンスを複雑なものにして手に汗握る。クライマックスにタイムリミットを設けた上手な作劇も見事で、英国沿岸の海の黒さや島の自然等、映像も深い寒さとミクロス・ローザの古めかしいテーマ曲も物語の感慨とマッチ。1981年10月17日公開、松竹ロキシー。【サイズ:B2】【年代:1981年】