説明
エスピオナージ/原作:ピエール・ノール。脚本:ジル・ペロー、アンリ・ヴェルヌイュ。音楽:エンニオ・モリコーネ。監督:アンリ・ヴェルヌイヨ。kGB高官(ユル・ブリンナー)がパリの米大使館に亡命を申し出た。同じ頃、西独の高級官僚が次々と殺害される事件が発生、二つの事件はやがてNATOを震撼させる緊急事態へと発展していく。米、仏、独の名優を配したポリティカル・サスペンスの秀作で、現代の国際情報戦争をクールに描いている。また、CIA長官に扮したヘンリー・フォンダが極めてリアルな演技を見せる。哀愁漂う音楽はエンニオ・モリコーネが担当。CIAでの六ヵ月の隔離生活を送ったフラゾフ(ユル・ブリンナー)に、ディビスCIA局長(ヘンリー・フォンダ)は、ボイルとトルコで撮ったフラゾフの写真はソ連領内で撮られたこと、ウソ発見機で調べたフラゾフの証言は、巧みに二つの質問を一つの答えに代えたものであることを立証し、ボイル(ダーク・ボガード)もフラゾフも共に西側の諜報組織を破壊してNATOを解体させるために潜入したソ連のスパイであることをつきとめた、と告げた。身の危険を感じたボイルはいち早くソ連に逃亡した。そして今、ソ連の大物スパイ、フラゾフと、ソ連領内で撃墜されて捕えられていた米U12機のパイロットの交換が東西ドイツ国境の橋の上で行なわれようとしていた。1974年6月1日~14日松竹ロキシー、併映「OK牧場の決斗」リバイバル。【サイズ:B2】【年代:1974年】