黒の死球

宇津井健/藤由紀子、近藤美恵子、河野秋武、倉石功、菅井一郎、神山繁、北原義郎、浦部粂子

説明

クロノシキュウ/原作:高原弘吉。脚本:田口耕三。音楽:池野成。監督:瑞穂春海。大映のサスペンス「黒」シリーズ第7作。非情なプロ野球スカウトの裏面を描く宇津井健主演の野球界サスペンス。キャッチ「まぼろしの左腕投手を追う背番号のない男たち!非情なスカウトの裏面をえぐる異色推理映画!」。高校球界きっての左腕投手・菊川浩(倉石功)をめぐり、全球団の争奪戦の結果、主人公スカウト柏木(宇津井健)のルビースが獲得。翌日イーグルスのスカウト浜田(河野秋武)が死体で発見される。警察は断崖下で発見された浜田を菊川獲得失敗からの自殺と断定。浜田の娘しず枝(藤由紀子)は、遺品中に女物の高級時計購入の領収書を発見したが、実物は見あたらなかった。そんなしず枝にレントゲン写真が届く。浜田の頼んだもので、骨折した男の左腕だった。偶然バーで柏木は浜田の時計ナルダンをしているユカリ(近藤美恵子)という女をみつけた。翌日、柏木はユカリを訪ねたが、彼女は失踪。柏木は浜田が108米の遠投記緑うんぬんといったのを思い出し、早速県の体育課で調べた。やっとその男が竹村健太郎と判明。健太郎は骨折していた。柏木は、健太郎を診断したのは外科医の犬塚(菅井一郎)だと聞き出す。犬塚はこれを否定。柏木は菊川を彼に紹介した教師羽田野(神山繁)の叔父がこの犬塚であること、さらに健太郎の姉がユカリで本名は伸子だという事実を掴む。浜田は健太郎スカウトを狙ったのだ。伸子は浜田に惹かれていった。伸子を愛している波田野は浜田を憎み。菊川の件で欲の出た羽田野は、後輩健太郎でも一儲けを企む。そして羽田野は、健太郎骨折の芝居を書いて条件の悪い浜田に断念させようとしたが浜田はあきらめなかった。羽田野はいつも静岡に泊る浜田をだまして、自分の母の経営するへんぴな温泉地へ呼び出し殺害。すべてを羽田野は自白して病魔に冒されていた彼は喀血死。柏木はしず枝と婚約する。1963年6月23日~7月1日丸物会館、併映「私を深く埋めて」。【サイズ:B5 大映ポスター集】【年代:1963年】