説明
リング/原作:鈴木光司。脚本:高橋洋。音楽:川井憲次。監督:中田秀夫。ジャパニーズホラーブームの火付け役となり10億円の大ヒット、鈴木光司原作のホラー小説の映画化。2002年にはハリウッドでリメイク。TVディレクターの浅川玲子(松嶋奈々子)は、「見ると一週間後に死ぬ」と巷で噂されるビデオテープの存在を知る。親戚の娘も犠牲になったことを知り調査を開始するが、玲子自身も息子と共にそのビデオを見てしまう。玲子は元夫である大学講師・高山竜司(真田広之)に相談し、ビデオの映像を分析。三原山の噴火に関係があることを突き止めた彼らは、大島へ向かう。貸し別荘に到着した2人はその床下から、ビデオの映像に登場した古井戸を発見し、それに触れた玲子は父親によって井戸に突き落とされた貞子の最期を幻視する。期限の時刻が刻々と迫る中、玲子と竜司は貞子の遺体を探し、井戸の底から貞子の白骨死体を見つけ出す。玲子は期限を迎えても死に至らず、胸を撫で下ろす。しかし翌日、「呪いのビデオ」を見てからちょうど1週間を迎えた竜司は、自宅のテレビが突然点灯するのを目撃、映し出された井戸から這い上がってくる貞子の姿を目にする。電話が鳴り響く中、長い前髪を揺らし奇怪な動きで歩み寄ってきた映像の中の貞子は、テレビの画面を通り抜けて這い出し、竜司の眼前にその姿を現す。恐怖にすくむ竜司へとにじり寄り、前髪の間から覗いた狂気の目で彼を睨み殺す。竜司の死を知った玲子は、陽一にかけられた呪いが解けていないことに気づく。玲子は竜司の部屋から持ち出した「呪いのビデオ」のコピーと、都市伝説の取材で耳にした話から、自分が助かったのは「ダビングして他人に見せた」からであるという結論に至る。呪いの解き方に気づいた玲子は、最愛の息子・陽一を救うための犠牲として「自分の父親にビデオを見せる」ことを決意し、実家へと車を走らせるところで「終」。貞子が日本映画の代表的なキャラクターとなった作品。1998年1月31日公開、豊川コロナワールド。【サイズ:B2】【年代:1998年】