説明
ブリット/原作:ロバート・L・フイッシュ。脚本:アラン・R・トラストマン、ハリー・クライナー。音楽:ラロ・シフリン。監督:ピーター・イエーツ。スティーブ・マックィーン主演による刑事アクションの名作。サンフランシスコ市警の刑事フランク・ブリット(マックィーン)は、野心家の上院議員チャルマース(ロバート・ヴォーン)から裁判の重要証言者の護衛を命じられる。だが、証言者ジョニーはマフィアの裏切り者で、ブリットが護衛して間もなく何者かに射殺されてしまう。監督は本作がハリウッド進出第1作となるイギリス出身のピーター・イェーツ。共演にジャクリーン・ビセット。ヒットマンに襲われてのサンフランシスコの急な坂道を舞台に繰り広げられるカーチェイスは映画史上屈指のアクションシーンとして名高い。そして謎の女性ドロシーの夫であるレニックこそ、ロスとして殺された男だと突き止めるブリット。本物のロスは大金でレニックを雇って出頭させ、ヒットマンに殺されるよう仕向けた上で、ドロシーを殺してパスポートを奪ったのだ。ロスの出国を止めるために空港へ急ぐブリット。ロスがローマではなく別の便に乗り換えたと推理したブリットは、出発直前のロンドン行きの機をゲートに戻らせた。後部ドアから飛び降りて滑走路へ逃げるロス。ブリットは、証言が済むまで殺すなと命ずるチャルマース上院議員の言葉を無視してロスを射殺する。ロバート・ヴォーンが嫌味な議員を好演。1969年度の洋画興収第1位の大ヒットでマックィーンの代表作でもある。1968年第41回アカデミー賞編集賞受賞。1969年2月8日~3月7日豊橋名画座、併映「俺の女に手を出すな」、2月22日~3月7日「裸のランナー」。1974年12月21日~1975年1月17日豊橋名画座、併映高倉健・ロバートミッチャム「ザ・ヤクザ」。