説明
シカクイジャングル/原作・脚本:ジョージ・ザッカ―マン。音楽:ジョセフ・ガーシェンソン。監督:ジェリー・ホッパー。トニー・カーティス主演のボクシングドラマm題名の“四角いジャングル”はスポーツであるべき拳闘のリングも、時によっては野獣の殺し合う密林に変じるという意味で、若いボクサーを中心にリング生活の明暗を描く。後年アントニオ猪木が出演した格闘技ドキュメント「四角いジャングル」が有名だが、本家はこちら。主人公の父親は自分が昔バッキイ・グレノンと名乗る拳闘家だったことを打ち明け、マクブライド刑事もエディにボクサーとしてすすめた。エディは父親の旧名をついで拳闘家になることを決意し、刑事に借りた金で元トレイナーのバーニー・ブラウン(アーネスト・ボーグナイン)の指導を受けた。バッキィ<エディ>はめきめきと上達し3年後にはミドル・ウェイト選手権保持者アル・ゴースキイ(ジョン・デイ)にシカゴで挑戦し、K・Oで世界選手権を得た。ゴースキイとのリターン・マッチで、練習を怠ったパッキィはK・O寸前でレフェリーのディロンにゴースキイの勝ちを宣告されたが、パッッキィは余力を持ちながら負けたと憤慨し、ディロンに決定する時は2度考えろと言った。バーニーは“レフェリーが2度考えたらリングは四角いジャングルになる”と心配した。その晩の試合でパッキィがゴースキイに強打を与えたとき、ディロンは考え直して決定を延ばした。パッキィの再打でゴースキイは打ち倒され、再び栄冠を得たパッキィにも喝采は起こらなかった。パッキィは救急車で運ばれるゴースキイを見て身ぶるいし、雨の中を当てもなく車を飛ばした。その後をロレーンの車が追った。1週間後、ニュー・オリーンズの安酒場にいるパッキィを新聞記者がみつけ、父親パットとマクブライド刑事はロレーンと手を切ったばかりの彼をサンフランシスコに連れ帰った。心配した父親は書店主に戻っていたバーニーに事情を訴え、彼の計画で、ある夜ヘヴィ・ウェイト選手権の試合場に彼を誘い込んだ。ジョー・ルイスの挨拶に続いて漸く健康を回復したゴースキイがリングに現われ観衆の喝采を受けた。次いで彼の招きでリングに上ったパッキィを見るや観衆は非難の声をあげたが、握手する2人に怒声は歓呼へと変わる。1956年4月17日~24日メトロ劇場、併映「エディフォイ物語」。【サイズ:B5パンフ表紙】【年代:1956年】