かもめのジョナサン

ドキュメンタリー 字幕:高瀬鎮夫

説明

カモメノジョナサン/ 原作:リチャード・パック。製作・脚本・監督:ホール・バートレット。音楽:ニール・ダイヤモンド、リーポルド・リッジ。撮影:ジャック・コウファー。大空をさすらう1羽のかもめ、ジョナサン・リビングストンの苦悩を描いてベストセラーを記録したリチャード・バックの同名小説の映画化。製作・監督・脚本は「青春の光と影」のホール・バートレット、挿入歌の作詞・作曲・歌はニール・ダイアモンド、編曲はダイアモンドとリー・ホールドリッジ、美術はボリス・レヴィン、編集はフランク・P・ケラー、ヘリコプター撮影はグレッグ・マクギリブレーとジム・フリーマン、かもめ調教はレイ・バーウィック、ゲイリー・ジェロ、マシュウ・プレイス、ジェームズ・カラハン、ブライアン・カラハンが各々担当。かもめのジョナサンは仲間たちが海岸やゴミ捨て場で半分腐りかけた餌をあさる時も、群れから遠く離れた大空で誰よりも高く誰よりも速く飛ぶ練習に余念がなかった。仲間のかもめたちは、ジョナサンを気狂いとあざ笑い、群れの長老たちは若いかもめたちがジョナサンの影響を受けることを怖れる。ジョナサンは両親の忠告もあって、1度は群れに戻る決心をするが、腐ったゴミを啄んで生きる屈辱には耐えられなかった。彼は再び大空高く舞い上がった。急降下の練習をしているとき、ジョナサンはスピードのコントロールを乱し、海面に激突した。半ば意識を失ったままジョナサンは波のまにまに漂っていた。十数時間後、ジョナサンは奇跡的に海面から飛び立った。この事故以来、ジョナサンの飛翔力は一層冴え、不可能と思われていた技術を身につけ、彼は自分が体得した技術を仲間にも教えようと群れに戻るが、彼を待ち受けていたのは長老たちの“終身追放”宣告だった。ジョナサンは旅へ出る。大陸から大陸へ、大洋から大洋へ。春が過ぎ、夏が来て、短い秋が終わると厳寒の冬がやってくる。孤独感が胸一杯に広がり始めた頃モーリンと出会った。彼女はジョナサンを見知らぬ世界に誘いそこで老師チャンに引き合わせた。ジョナサンは、チャンほど見事に飛翔するかもめを見たことがなかった。チャンは飛翔の究極の術ともいうべき、時と空間を超越して飛ぶことをジョナサンに教えた。ジョナサンは、もとの仲間たちに教えたいと思ったが、長老たちの怒りはさめておらず、ジョナサンは群れに近づくことが出来なかった。そんなある日仲間から追放された若いフレッチャーに出会う。ジョナサンとフレッチャーの飛行訓練が始まった。それを見た数羽の若いかもめたちが追放を覚悟でジョナサンのもとに集まった。ある晩、フレッチャーは飛行術を見せるために飛び立つが、海面めがけて降下するフレッチャーの眼の前に、子かもめが飛び出した。身をよけた彼は断崖に激突し、息絶えた。そして信じられぬことが起こった。ジョナサンが横たわるフレッチャーに何かを語りかけると彼が息を吹き返したのだ。この事件がきっかけでジョナサンは若い弟子たちを群れに返し、再び放浪の旅に旅立つ。映画は大ヒット。1975年1月18日~2月7日豊橋名画座。併映「華麗なるギャツビー」。【年代:1975年】1974年第31回ゴールデングローブ賞最優秀作曲賞をニール・ダイヤモンドが受賞。