説明
ダイチュウシングラ／総指揮：城戸四郎。脚本：井手雅人。音楽：鈴木静一。監督：大曽根辰保。歌舞伎の松竹が「仮名手本忠臣蔵」映画版として元禄大絵巻をオールスターで描く１９５４年版に続く戦後二度目の忠臣蔵の映画化。大石は市川猿之助、おりくに水谷八重子、主税には市川団子、浅野内匠頭は北上弥太朗、あぐりは有馬稲子、吉良上野介は悪の見本守銭奴として描かれて演じるは石黒達也で高田浩吉は早野勘平で切腹の場面、お軽に高千穗ひづるで兄寺坂平右衛門に近衛十四郎、前回大石の松本幸四郎は立花左近。森美樹が脇坂淡路守、加古川本蔵に坂東三津五郎（坂東簑助）が扮して刃傷に絡む、加古川夫人が山田五十鈴、主税との許嫁で娘の嵯峨三智子が扮して松竹歌舞伎俳優総出演の一大絵巻で全てが歌舞伎場面で大芝居の様式美。監督大曽根辰保は１９５４年版に続いての登板。松の廊下などのセットは流石の大スケール。タイトルトップは市川猿之助と松本幸四郎、有馬稲子・高千穂ひづる・嵯峨三智子3人が続き水谷八重子と山田五十鈴が2枚で続く。我らが近衛十四郎は女優陣の後で北上弥太朗や市川団子などと続く。止めは高田浩吉と坂東三津五郎。冒頭は浄瑠璃芝居から始まり後年1962年に「仮名手本忠臣蔵」として続編「義士始末記」と２本立てリバイバル公開。改めて観ると大時代的な展開。１９５７年８月１０日〜２４日豊橋松竹、併映「ガヤガヤホテル」。１９５８年３月１６日〜２０日千歳劇場、併映「赤胴鈴之助大会」。１９６２年９月９日～１５日豊橋松竹、併映「義士始末記」。【サイズ：B2＆四つ切＆時代映画広告】【年代：1954年】
