説明
クラマテング/原作:大佛次郎。脚本:結束信二。音楽:鈴木静一。監督:マキノ雅弘。巨匠マキノ雅弘演出による東映版東千代之介主演「鞍馬天狗」シリーズ最終作にしてカラー・ワイド版で美空ひばりと共演。冒頭のタイトルバックに清水寺の全景から始まる。新選組が勤王志士をかたり御用金名目の強奪を働いたり、放火をしたり勤王派を追い込む為庶民を泣かせる。天狗は半年ぶりに京都へ戻り新選組と対立するが鞍馬の火祭で遂に新選組と向かい合う。黒姫吉兵衛に千秋実、近藤勇が月形龍之介、沖田総司に何と原健策、土方歳三が沢村国太郎、桂小五郞に加賀邦男、隼の長七が吉田義夫、越後獅子に丘さとみと加藤武彦(花房錦一)、赤木春恵が長屋の女将で台詞多し。千代之介天狗は甘くて美空ひばりといちゃついてばかりで、何かというとピストルを撃つのが欠点だし覆面姿は冒頭の登場場面だけで「馬鹿め!」と言って白馬で去るのが冒頭8分、フアンに顔見せ意識なのか甘いマスクの顔見世はラストまでほぼ全編続く。千代之介天狗は庶民の味方としての魅力に乏しいのが絶対ブランドである「鞍馬天狗」シリーズをモノに出来なかった理由か。アラカン天狗の場合、ピストルは脅しだけで優しいムードが溢れていたし一旦チャンバラになるととてつもなく強く鋭い。市川雷蔵版でもやさしさと強さの同居が表れていて安心感、アラカン流にいえば「ハイな天狗役者の違い」。この映画は爽快感に欠け、折角月形龍之介の近藤勇が登場するのにチャンバラも少ないのがこの映画の最大の欠点で巨匠マキノ監督も重点に置くのは千代・ひばりのメロドラマだったか。劇中ひばりが歌った「越後獅子の唄」を弟である花房錦一と丘さとみが歌う場面あり。ラストは鞍馬の火祭でセットも大きいが馬上からのピストルで月形とのチャンバラなし。TOPに千代之介、二番手丘さとみ・円山栄子・月形龍之介 止めに美空ひばり。1959年2月3日~10日豊橋第一東映、併映「母と娘の瞳」。1959年8月26日~9月1日銀座東映、併映「お役者文七捕物暦蜘蛛の巣屋敷」「風小僧狐火屋敷」。1959年12月6日~7日二川銀映、併映「コタンの口笛」「少年探偵団」。1960年11月14日~17日南東映、併映「大菩薩峠完結篇」。【サイズ:写真ニュース&スチール写真】【年代:1959年】








