説明
ウエスタン／マカロニウエスタンの巨匠セルジオ・レオーネが本場ハリウッドで製作した壮大な西部劇。原題「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザウエスト」。黄昏の西部開拓時代を背景に鉄道敷設をめぐり鉄道王の依頼で鉄道用地地主を殺したり脅したりするのがヘンリー・フオンダ一味、嘗てフオンダに殺された家族の恨みを晴らしたいチャールズ・ブロンソンとフオンダにはめられて地主殺しの罪を着せられた賞金首のジェイソン・ロバーズが協力して地主未亡人クラウデイア・カルデイナーレを助ける。冒頭の列車を待ち受けてブロンソンが悪党一味を早討ちで対す場面までが約15分、ヘンリー・フオンダが悪役だが嘗ての「ワーロック」よりも悪が強くて、ブロンソンは自分が仕掛けられた同じ方法でフオンダを追いつめる名無しの男。音楽はエンニオ・モリコーネ。レオーネ演出は、登場人物の心境の変化や作品のテーマ性によりフォーカスを当てた構成、いわば伝統的な西部劇スタイルへの回帰が見られるとされる。なかでも「アメリカの良心」を体現してきたヘンリー･フォンダが悪役を演じることに抵抗を感じた観客が多かったアメリカでは期待されたほどのヒットにはならなかったもののヨーロッパや日本では大ヒットし、それらの国におけるレオーネの評価を更に高めることになった。２００５年にアメリカの雑誌「ＴＩＭＥ」によって映画ベスト100中の1本に選ばれた１６０分の西部劇大作。１９７１年１月１５日〜２月５日７０ミリ上映豊橋名画座、併映「シェーン」【サイズ：B2】【年代：1969】
